2019年に日本で劇場公開されたインド映画は15作品。インド公開から日本公開までの日数が縮まり、インド・日本同年公開作品もありました。今後の公開加速化を期待できそうです。
劇場公開作品 Theatrical Release
バジュランギおじさんと、小さな迷子
ふたりなら、どんな壁でも乗り越えられる
Bajrangi Bhaijaan (Hindi/ 2015)
©️Eros international all rights reserved. ©️SKF all rights reserved.
公開日:1月18日
配給:SPACEBOX
監督:カビール・カーン
出演:サルマン・カーン、ナワーズッディーン・シッディーキー、カリーナ・カプール、ハルシャーリー・マルホートラ(新人)
音楽:プリータム
[作品紹介] 声が出ない障碍がある迷子に出会った、お人よしのハヌマーン神信者の青年パワン。実は彼女はパキスタン人だと判明する。行き場がない迷子を親元に送り届けようと、パワンはパスポートも持たず無謀に国境を越えようと企み、二人の旅にはトラブルがつきまとう。ロケにこだわった旅の風景が美しい。人情譚かと思いきや、パワンと家族がヒンドゥー至上主義団体、民族義勇団(Rashtriya Swayamsevak Sangh:RSS)のメンバーであることが劇中でさらりと描かれ、ナショナリストの宗教融和の物語であることが分かる。ヒンドゥー至上主義者らによるイスラーム教徒への暴力行為は、時に殺人事件にまで発展している。ヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の両親に育てられたカビール・カーン監督の、宗教融和に込めた思いの強さを感じずにはいられない。
[映画評・資料] 藤原帰一の映画愛 バジュランギおじさんと、小さな迷子 宗教と国境を超えた善意と共存の物語(毎日新聞 2019年1月20日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20190120/ddv/010/070/016000c
(評・映画)「バジュランギおじさんと、小さな迷子」 彼女を故郷へ、心打つ勇気
(朝日新聞 1月18日掲載)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13854875.html?iref=pc_ss_date
バジュランギおじさんと、小さな迷子(映画.com 1月8日掲載)
https://eiga.com/movie/82542/critic/
インド映画の世界が広がるキーワードは?~『バーフバリ』から『バジュランギおじさんと、小さな迷子』まで、「宗教」アイテムが映画を回す
ライター:松岡環 (Banger!!!掲載)
https://www.banger.jp/movie/3343/
https://www.banger.jp/movie/3354/
インドからパキスタンへ。“掛け算”が生み出した700キロの旅路。『バジュランギおじさんと、小さな迷子』 ライター:髙橋直樹(Banger!!! 01.07 掲載)
https://www.banger.jp/movie/2516
Kabir Khan: Salman has no complexity and no complex
(Times of India Priya Gupta Jul 16, 2015)
Jai Shri Ram: The Hindu chant that became a murder cry(BBC, 10 July 2019)
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-48882053
パドマーワト 女神の誕生
500年の時を超え、インド史上最高の制作費で描く、究極の映像美
Padmaavat (Hindi/ 2018)
公開日:6月7日
配給:SPACEBOX
監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリ
出演:ディーピカー・パドゥコーン、ランヴィール・シン、シャーヒド・カプール
音楽:サンジャイ・リーラー・バンサーリ
©️Viacom 18 Motion Pictures ©️Bhansali Productions
[映画評]日本経済新聞6月7日夕刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45811460X00C19A6BE0P00/
世界一の美女(?)を拝みにインドの映画館へ 豪華絢爛『パドマーワト 女神の誕生』 ライター:大倉眞一郎 (Banger!!! 06.06掲載)
https://www.banger.jp/movie/11602/
クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅
初めての旅はハプニングの連続⁉︎ 世界を巡ってアジャが見つけた大切なものとは
The Extraordinary Journey of the Fakir (2018)
公開日:6月7日
配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
製作国:フランス、インド、ベルギー、シンガポール、アメリカ
監督:ケン・スコット
出演:ダヌシュ、ベレニス・ベジョ、エリン・モリアーティー
音楽:アミト・トリヴェーディー
©️2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved. Brio Films ©️Sebastien Bossi
[映画評・資料]
週刊エンタメ 映画「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」 爽快に描く“大ボラ話” /福岡(毎日新聞6月13日付)
https://mainichi.jp/articles/20190613/ddl/k40/200/316000c
「リッチな体験だった」『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』監督インタビュー (シネマズ 06.07掲載)
https://cinema.ne.jp/recommend/clotabi-movie2019060706/
インドで40本以上の作品に出演するスター俳優が「すべてが楽しかった」と語る撮影裏話(FILMAGA/2019.06.06掲載)
https://filmaga.filmarks.com/articles/2833
SANJU/サンジュ
「きっと、うまくいく」「PK」監督最新作
Sanju (Hindi, 2018)
公開日:6月15日
配給:ツイン
監督:ラージクマール・ヒラニ
出演:ランビール・カプール、パレーシュ・ラーワル、ヴィッキー・コウシャル、アヌシュカ・シャルマ
音楽:アトゥル・ラニンガ、A.R. ラフマーン (ゲスト作曲家)
©️RH Films LLP, 2018
[映画資料] インド映画界、怖すぎ! 裏社会と俳優との密接な関係『SANJU/サンジュ』は実録映画 ライター:松岡環(Banger!! 06.16掲載)
https://www.banger.jp/movie/11937/
ラーマーヤナ/ ラーマ王子伝説
Ramayana/ The Legend of Prince Rama (1993)
公開日:7月18日
監督:ラーム・モハン、佐々木皓一、酒向雄豪
製作国:日本、インド
©️日本ラーマーヤナフィルム
※この作品の製作年は、紹介媒体によって1992年、1993年、1998年とブレています。下記、「日本映画データベース」(文化庁)の記述を採用しました。
http://www.japanese-cinema-db.jp/Details?id=3464
[資料] TUFS Cinema内同作品PDF(5MB)
https://tufscinema.files.wordpress.com/2019/12/200110_tufscinema.pdf
ケサリKESARI/ケサリ 21人の勇者たち
21人 VS 10,000人
映画史上最も過酷な死闘が始まる――
Kesari (Hindi/ 2019)
公開日:8月16日
配給:ツイン
監督:アヌラーグ・シン
出演:アクシャイ ・クマール、パリニーティー・チョープラー
©️Dharma Productions
[映画資料] 誇り高き勇者21人が、1万もの敵兵を前に壮絶バトルを繰り広げる! 伝説の戦いを映画化『KESARI/ケサリ 21人の勇者たち』ライター:松岡環(Banger!!! 08.18掲載)
https://www.banger.jp/movie/15940/
あなたの名前を呼べたなら
インド、ムンバイ・ラトナは裕福なアシュヴィンに使える住み込みの家政婦。
遠くて近い二人の世界が交差した時ーー。
Sir (Hindi, Marathi, English/ 2018)
公開日:8月2日
製作国:インド、フランス
配給:アロバトロス・フィルム
監督:ロヘナ・ゲラ
出演:ティロタマ・ショーム、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギータンジャリ・クルカルニ
©️2017 Inkpot Films Private Limited,India
[映画評、監督インタビュー]
ラブストーリーを通してインドの階級格差と寡婦問題を描く 映画「あなたの名前を呼べたなら」監督インタビュー(毎日新聞 8月1日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20190731/mog/00m/040/013000c
藤原帰一の映画愛 あなたの名前を呼べたなら 階級の隔たりと性差別、空間と言葉の抑制で
(毎日新聞 7月28日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20190728/ddv/010/070/019000c
シネマの週末・この1本 あなたの名前を呼べたなら 理不尽でもまっすぐに
(毎日新聞 8月9日 東京夕刊掲載)
https://mainichi.jp/articles/20190809/dde/018/070/002000c
インドの女性問題と階級格差を描く『あなたの名前を呼べたなら』
映画の境界線 大場正明(Newsweek 日本版 8月1日掲載)
https://www.newsweekjapan.jp/ooba/2019/08/post-69.php?t=1
階級格差を超えた愛…ロヘナ・ゲラ監督インタビュー(読売新聞大手小町 8月2日掲載)
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/enta/20190802-OKT8T166390/
食事をする場所も別々 インドに今も残る身分制度のおかしさ
ロヘナ・ゲラ――この人のスケジュール表 月永 理絵(週刊文春 2019年8月8日号)
https://bunshun.jp/articles/-/13140
未亡人のメイドと雇い主の御曹司、禁断の恋… 階級社会インドで未公開のワケは?『あなたの名前を呼べたなら』監督が語る ライター:松岡環(Banger!!! 08.02掲載)
https://www.banger.jp/movie/15161/
シークレット・スーパースター
私には、歌がある。
Secret Superstar (Hindi/ 2017)
公開日:8月9日
配給:フィルムランド、カラーバード
監督:アドヴェイト・チャンダン
出演:ザイラー・ワシーム、メヘル・ヴィジュ、ラージ・アルジュン、アーミル・カーン
音楽:アミト・トリヴェーディー
©️AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
『ダンガル きっと、つよくなる』で父と娘を演じた、アーミル・カーンとザイラー・ワシームが再共演。社会問題討論テレビ番組「Satyamev Jayate(真実は必ず勝つ)」のホストも務める俳優のアーミル・カーンが、チャラくてダメな音楽プロデューサー役で笑いをとる。アーミルのマネージャーを長年務めたチャンダン監督のデビュー作。インドでは、稼ぎ手にならない女児殺しが行なわれている地域があることは知られ、作品には女性を勇気づけるメッセージも込められている。社会問題を含んでいるためかインドでの興収はごく普通ではあったが、中国では爆発的にヒットした。製作陣は触れていないが、インド北東部アッサム出身でリアリティTV番組から歌手になったイスラーム教徒の少女の実話にヒントを得たのではないかとの推測がある。国際交流基金の招きでアーミル・カーンが来日し、ゾーヤー・アクタルと対談する企画があったが、アーミルのスケジュール変更のためキャンセルになったのは残念。
[映画評、資料]
藤原帰一の映画愛 シークレット・スーパースター インド社会の価値観、笑いと涙を交え批判 (8月4日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20190804/ddv/010/070/022000c
顔を隠した少女がYouTubeで運命を切り開く! インド映画界の至宝アーミル・カーン出演『シークレット・スーパースター』ライター:髙橋直樹(Banger!!! 08.05掲載)
https://www.banger.jp/movie/14874/
絶対に夢を諦めない! YouTubeで人生を変える歌手志望の少女 おおらかな人間賛歌のインド映画『シークレット・スーパースター』ライター:関根忠郎(Banger!!! 09.03掲載)
https://www.banger.jp/movie/16804/
「夢を持ち続ける美しさを描いている」注目のインド映画が満足度ランク首位 (ぴあ映画生活 08/13)
http://cinema.pia.co.jp/news/181971/79951/
Is Aamir Khan’s Secret Superstar based on the life of Nahid Afrin?
By Subhash K. Jha (Bollywood Hungama Oct 14, 2017)
https://www.bollywoodhungama.com/news/bollywood/aamir-khans-secret-superstar-based-life-nahid-afrin/
ヒンディー・ミディアム
英語が話せないなんて! ヒンディー流、受験戦争
Hindi Medium (Hindi/ 2017)
公開日:9月6日
配給:フィルムランド、カラーバード
監督:サケート・チョードリー
出演:イルファン・カーン、サバー・カマル、ディーパク・ドブリヤル
©️Maddock Films
[映画評・資料]
14歳以下の人口が3億5000万人!教育コメディ映画「ヒンディー・ミディアム」に学ぶインドのお受験サバイバル 望月奈津子(@DIME 09.06掲載)
https://dime.jp/genre/767335/
妊娠中に子を塾に申し込み、願書を詐称…インドの驚きのお受験戦争 「英語力」という新たなカースト 映画ライター 此花 わか(FRaU 9.7掲載)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67048
『ヒンディー・ミディアム』インドの教育&お受験事情とは?在日”高学歴”インド人が語る(Fan’s Voice 09.04掲載)
https://fansvoice.jp/2019/09/04/hindi-medium-itv/
Q&A: Saket Chaudhary on ‘Hindi Medium’ and India’s education system
Shilpa Jamkhandikar(Reuters, APRIL 27, 2017)
ホテル・ムンバイ
2008年、五つ星ホテルで起きたテロからの、奇跡の脱出劇
彼らは〈信念〉だけで銃に立ち向かった
公開日:9月27日
Hotel Mumbai (2018)
製作国:オーストラリア・アメリカ・インド
配給:ギャガ
監督:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル、アーミー・ハマー、ナザニン・ボニアディ、アヌパム・ケール
©️2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC
[映画評・資料]
「インドの9・11」ムンバイ同時多発テロを描く、『ホテル・ムンバイ』
大場正明 映画の境界線(Newsweek 日本版9月26日掲載)
https://www.newsweekjapan.jp/ooba/2019/09/post-72_2.php
世界が震撼したテロ…丸腰の人々が過激派テロリストに立ち向かった実話を映画化した監督が語る衝撃の事実 映画ライター 此花 わか(現代ビジネス 10.1掲載)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67520
無差別テロを忘れないために 実話をベースにした映画「ホテル・ムンバイ」 アンソニー・マラス監督インタビュー(毎日新聞 9月27日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20190927/mog/00m/040/006000c
ガリーボーイ
言葉で気持ちに火を付けろ
Gully Boy (Hindi/ 2019)
公開日:10月18日
配給:ツイン
監督:ゾーヤー・アクタル
出演:ランヴィール・シン、アーリアー・バット、シッダーント・チャトゥルベーディー、カルキ・ケクラン
音楽:Divine, Naezy, Ankur Tewari , Dub Sharma, NAS, Midival Punditz, Karsh Kale, Raghu Dixit, Jasleen Royal
©️Excel Entertainment and Tiger Baby
[映画評・資料]
藤原帰一の映画愛
ガリーボーイ スラム発の成功物語、紋切り型排し存在感
(毎日新聞10月20日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20191020/ddv/010/070/003000c
(評・映画)「ガリーボーイ」 男らしさ避けた怒りと情熱
(朝日新聞 10月18日掲載)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14223188.html
スラム暮らしの青年がラップで下克上! 驚きの実話『ガリーボーイ』監督と脚本家が語る ライター:松岡環(Banger!!! 10.18掲載)
https://www.banger.jp/movie/19870/
危険な“アジア最大級のスラム街”で撮影を慣行!インド発ヒップホップ映画『ガリーボーイ』監督と脚本家が語る ライター:松岡環(Banger!!! 10.23掲載)
https://www.banger.jp/movie/19871/
多様性と普遍性を増す昨今のボリウッドを象徴するラッパー成功譚
映画.com(10月15日掲載)
https://eiga.com/movie/91443/critic/
ゾーヤー・アクタル (映画『ガリーボーイ 』監督)インタビュー
(Qetic掲載)
https://qetic.jp/music/gullyboy-zoya-akhtar-pickup/333454/
『ガリーボーイ』 みんなで思いっきり踊りたい!
(山陽新聞 花まるシネマ 10月15日掲載)
https://www.sanyonews.jp/article/949125
想像をはるかに超えたインドの格差社会 実話が題材の感動作「ガリーボーイ」
シネマパラダイス (zakzak by 夕刊フジ10.19掲載)
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/191019/enn1910190008-n1.html
スラム街出身だけど…インド階級差別社会に立ち向かう青年の生きざま
写真・角戸菜摘 文・尹 秀姫 (an.an web 10.17掲載)
https://ananweb.jp/anan/255746/
「ガリーボーイ」監督&脚本家が来日、ランヴィール・シンら出演者も日本公開に歓喜(映画ナタリー9月5日掲載)
https://natalie.mu/eiga/news/346472
ロボット2.0
激闘! おじさんロボ vs スマホロボ
2.0 (Tamil/ 2018)
公開日:10月25日
配給:アンプラグド・KADOKAWA
監督:シャンカル
出演: ラジニカーント、アクシャイ・クマール、エイミー・ジャクソン
音楽:A.R.ラフマーン
©2018 Lyca Productions. All rights reserved.
[映画評]
(プレミアシート)「ロボット2.0」 踊らないインド最先端
(朝日新聞10月25日掲載)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14231859.html
驚きと興奮の連続。1秒先が予測不能! 驚天動地の傑作にして大怪作
(映画.com 10月21日掲載)
https://eiga.com/movie/91563/critic/
まさかの黒魔術映画!? メカニカルでド派手な呪術合戦!『ロボット2.0』
ライター:安宅直子 (Banger!!! 10.24)
https://www.banger.jp/movie/19983/
江戸木純(映画評論家)、岡本敦史(映画秘宝編集部スタッフ)が世界最強おじさんロボット「チッティ」の魅力を語りまくり!『ロボット 2.0』映画秘宝独占ビール付きジャパンプレミア(映画ナビ、10月2日掲載)
http://eiganavi.entermeitele.net/news/2019/10/20-09d0.html
映画『ロボット2.0』 インドで「はっちゃけた」大作が実現できる、驚愕の製作内情とは(マグミクス 10.23掲載)
2.0 China box office collection Day 2: Rajinikanth film spirals down
India 9.8(India Today 09.08)
マッキー(復活上映)
あのハエ(マッキー)が日本に帰ってくる!
Makki (Dubbed in Hindi/ 2012)
公開日:11月10日
配給:TCエンタテインメント
監督:S.S.ラージャマウリ
出演:スディープ、ナーニ、サマンタ
音楽:M.M.キーラヴァーニ
©️M/s. VARAHI CHARANA CHITRAM
[作品紹介] 隣に住むビンドゥに思いを告げた日、青年ジャニは建設会社社長のスディープに殺されてしまう。ライバルを消したスディープはビンドゥに近づくが、そこに1匹のハエが現れる。恋敵にあの世送りにされた青年が、ハエに転生し復讐する奇想天外な話。テルグ語版がオリジナルながら、日本では2013年にヒンディー語版で公開。『バーフバリ』ラージャマウリ監督作品の人気の高まりから再上映に至った(今回もヒンディー語版での上映)。当時としては最高水準のVFXで描かれたハエ。各所に盛り込まれたコメディーと、ビンドゥを演じるサマンタの可憐な美しさが清涼剤。カンナダ映画界の人気俳優、スディープの悪役が見事。
[資料]
『バーフバリ』の原点はここに⁉ インド発のアクションコメディの再公開が決定(スクリーンオンライン 09-07掲載)
https://screenonline.jp/_ct/17299222
盲目のメロディ インド式殺人狂想曲
予測不能なブラックコメディに、全インドが喝采! 騒然!
Andhadhun (Hindi/ 2018)
公開日:11月15日公開
配給:SPACEBOX
監督:シュリラーム・ラーガヴァン
出演:アーユシュマーン・クラーナー、タブー、ラーディカー・アープテー
音楽:アミト・トリヴェーディー
©Eros international all rights reserved
[映画評・資料]
『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪
インドのヒッチコック 桜庭 一樹(週刊文春11月28日号)
https://bunshun.jp/articles/-/15693
インド映画の概念を覆すブラックコメディー 「盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲」シネマパラダイス(zakzak by 夕刊フジ11.16掲載)
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/191116/enn1911160006-n1.html
盲目のピアニストが殺人を“目撃”?! 予測不能サスペンス『盲目のメロディ ~インド式殺人狂騒曲~』ライター:松岡環(Banger!!! 11.13掲載)
https://www.banger.jp/movie/21686/
【シネマプレビュー】盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲
(産経新聞 11.22掲載)
https://www.sankei.com/entertainments/news/191122/ent1911220004-n1.html
燃えよスーリヤ!!
痛みを知らずに悪を討つ!
Mard Ko Dard Nahin Hota (Hindi/2018)
公開日:12月27日公開
配給:ショウゲート
監督:ヴァサン・バーラー
出演:アビマニュ・ダサーニー、ラーディカー・マダン、グルシャン・デーヴァイヤー、マヘーシュ・マーンジュレーカル
©️2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited
[作品紹介] 先天的に痛みを感じない「無痛症」のスーリヤは、レンタル落ちのビデオテープで見た香港映画からカンフーを学ぶ。痛みを感じない体という最強の武器とカンフーで戦うスーリヤは、ある時、不良に絡まれていた女性を助ける。それは幼なじみのスプリだった。スプリと彼女の師匠を守るため、スーリヤは戦いに身を投じる。トロント国際映画祭観客賞受賞作。ヒンディー映画界の新波系監督、アヌラーグ・カシュヤプの下で助監督や脚本経験を積み、初長編作『Peddlers(行商人たち)』(2012)がカンヌ国際映画祭の批評家週間でプレミア上映されるも配給がつかなかったバーラー監督、初めての劇場公開作。主演のダサーニーは映画デビュー作。作品のために猛特訓で体をつくりあげ、スタント吹き替えなし、満身創痍で演じきった。
[映画評]
ブルース・リーにオマージュを捧げた映画がインドから登場!『燃えよスーリヤ!!』
紀平照幸 | 映画ライター (Yahoo! News 12/27掲載)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kihirateruyuki/20191227-00156604/
(評・映画)「燃えよスーリヤ!!」 踊りの局面はアクションに
(朝日新聞 12月27日掲載)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14310555.html
『燃えよスーリヤ!!』 ブルース・リー愛が詰まった、インド発のエンタメアクション(山陽新聞 花まるシネマ 12月24日掲載)
https://www.sanyonews.jp/article/970368
インド発の異色カンフー映画 「燃えよスーリヤ!!」
(zakzak by夕刊フジ 12.28掲載)
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/191228/enn1912280006-n1.html
「踊らない・歌わないインド映画」が増加した理由とは? アジア映画研究者の松岡環さんに聞く
(ガジェット通信、12.24掲載)
https://getnews.jp/archives/2333016/gate
映画祭・企画上映 Film Festivals
2019年に映画祭や企画上映などで紹介されたインド映画は51作品(当委員会調べ)。映画祭では話題作の上映が続き好調だった反面、東京国際映画祭ではインド映画の上映なし、第8回目となるはずだったインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)が開催されないなど、大きな変化もありました。
大阪アジアン映画祭
開催期間:3月8日(金)〜17日(日)
上映作品:ブルブルは歌える(日本初上映)
Bulbul Can Sing (Hindi, Assamese/ 2018)
監督:リーマ ・ダス
©️Mooov Film Distribution
アッサム州の農村部に暮らす若者たちを描く。前作が米アカデミー賞国際長編映画賞インド代表に選出されたダス監督作品、日本初上映。大阪アジアン映画祭では「スペシャル・メンション」を受賞。
イスラーム映画祭4
開催期間:3月の東京を皮切りに、名古屋、神戸にて開催。
上映作品:ナイジェリアのスーダンさん(日本初上映)
Sudani From Nigeria (Malayalam/ 2018)
監督:ザカリヤ
出演:サウビン・シャーヒル
©️Happy Hours Entertainments
ケーララ州でサッカー選手として活躍するアフリカ人と、イスラーム教徒の人々との交流を描く人情譚。イスラーム教をテーマとし、過去にも多くの良作を紹介してきたイスラーム映画祭での上映。フィルムフェア賞(サウス)、ケーララ州国際映画際、ケーララ州映画賞、国家映画賞など数々の映画賞でベストフィルム賞をさらった作品が、日本で上映される好機となった。
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2019
開催期間:5月29日(水)~6月16日(日)
愛の欠片 (原題:The Unsaid)
監督 : Prem Singh
ビヘルピア(原題:Behrupiya)
監督:Pankaj Bangde
無風になびく髪(原題:Bebaak, 英題:Dying wind in her hair)
監督:Shazia Iqbal
眠りの銃声(原題:Nooreh)
監督:Ashish Pandey
TUFS cinema
上映日:東京:7月4日、7日/大阪:7月5日(金)
上映作品:マントー(日本初上映)
MANTO (Hindi, Urdu/2018)
監督:ナンディタ・ダース
出演:ナワーズッディーン・シッディーキー
©️Nandita Das Initiatives, Viacom 18 Motion Pictures
1947年のインド・パキスタン分離独立に巻き込まれ、人気作家から波乱の人生を強いられたマントーを描く。東京外国語大学TUFS Cinemaで上映され、“Dark is Beautiful” キャンペーンなど活動家でもあるナンディタ・ダース監督が来日し、上映後のトークを行なった。このほか、ワークショップ「現代インド女性をめぐる問題:女優として活動家として」も開催された。
[資料]
ナンディタ・ダース監督 表現の自由求めあらがう ウルドゥー語作家描く映画「マントー」(毎日新聞8月22日夕刊)
https://mainichi.jp/articles/20190822/dde/014/200/007000c
カナザワ映画祭2019大怪談大会 @池袋新文芸坐
開催日:8月10日
上映作品:アマン(おそらく日本初上映)
原題:Ammoru(Telugu/ 1995)
監督:Kodi Ramakrishna
出演:ラムヤー・クリシュナン、サウンダリヤー、スレーシュ
©️M.S. Arts
『バーフバリ』で国母シヴァガミを演じたラムヤー・クリシュナン主演の、大ヒット女神様ホラー・ファンタジー。アジアのホラー映画特集内で上映された。
アジアフォーカス・福岡国際映画祭
開催:9月13日〜19日
上映作品:シヴァランジャニとふたりの女(日本初上映)
Sivaranjiniyum Innum Sila Pengalum (Tamil/ 2018)
監督:ヴァサント・S・サーイ
出演:パールワティ、ラクシュミー・プリヤー、カルナーカラン
©️Sree Chithra Talkies
1980年、1995年、2007年と、異なる時代を生きる3人の女性を描き、変わらぬ女性差別の現状を浮き上がらせる。監督が来日し、Q&Aに登壇。同映画祭の観客賞を受賞した。
[資料]
FIFF Q&Aリポート ※結末に触れています。
http://www.focus-on-asia.com/interview/6736/
インディアンムービーウィーク 2019
開催期間:9月〜2020年1月にかけ、東京、名古屋、京都、神戸、福岡で開催。
主催:SPACEBOX
[上映作品]
・タミル映画 :サルカール 1票の革命(原題:Sarkar)(18)/カーラ 黒い砦の戦い(原題:Kaala)(18)/ペーッタ(原題:Petta)(19)/永遠の絆(原題:Viswasam)(19)/’96(原題:’96)(18)
・ヒンディー映画 :フライング・ジャット(原題:A Flying Jatt)(16)/弁護士ジョリー2~真実を白日のもとに(原題:Jolly LL.B 2)(17)/バレーリーのバルフィ(原題:Bareilly Ki Barfi)(17)/ジェントルマン(A Gentleman)(17)
・カンナダ映画 :ベルボトム(原題:Bell Bottom)(19)
・マラヤーラム映画:ウスタード・ホテル(原題:Ustad Hotel)(12)
インド人向け自主上映を開催し、劇場公開作品の配給も始めたSPACEBOXによる、ヒンディー映画(いわゆるボリウッド)だけではない、多様なインド映画を紹介する企画。タミル、ヒンディー、マラヤーラム、カンナダと4言語11作品のインド映画が日本語字幕付きで上映された。一部、過去に自主上映が行なわれた作品はあるが、日本語字幕では全作品が初上映。映画通好みのセレクションで同団体が前年まで開催していた「インディアン・シネマ・ウィーク(ICW)」からタイトルが変更され、宣伝ツールがレベルアップした。ラジニカーント、アジット・クマール、ヴィジャイ、ヴィジャイ・セードゥパティといったタミルの人気・注目俳優作品が上映された。
[資料]
今どきのインド映画は恋とダンスだけじゃない! 東京・キネカ大森で「インディアンムービーウィーク2019」開催 (zakzak by 夕刊フジ 9月6日掲載)
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/190906/enn1909060005-n1.html
インド映画を集めた特集上映「インディアンムービーウィーク」全国5都市で開催
(映画ナタリー 11月20日掲載)
https://natalie.mu/eiga/news/356159
IMW ヒンディー映画セレクション
開催期間:10月(イオンシネマ市川妙典)、12月(キネカ大森)
主催:SPACEBOX
【上映作品】
『ムンナー・マイケル』(原題:Munna Michael/ 2017)
監督:サビール・カーン
出演:タイガー・シュロフ、ナワーズッディーン・シッディーキー、ニッディ・アゲルワール
『人生は二度とない』(原題:Zindagi Na Milegi Dobara/ 2011)
監督:ゾーヤー・アクタル
出演:リティク・ローシャン、アバイ・デーオール、ファルハーン・アクタル、カトリーナ・カイフ、カルキ・ケクラン
音楽:シャンカル・エフサーン・ローイ
『ラーンジャナー』(原題:Raanjhanaa/ 2013)
監督:アーナンド・L・ラーイ
出演:ダヌシュ、ソーナム・カプール、アバイ・デーオール、スワラー・バースカル
音楽:A.R.ラフマーン
映画祭上映された2作品+タイガー・シュロフ主演の日本未公開作『ムンナー・マイケル』を新しい日本語字幕で上映。スペインロケ作品『人生は二度とない』は、ラテンビート映画祭(2011)とインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2012で『人生は一度だけ』題で上映。『ラーンジャナー』はIFFJ 2014にて。『人生は二度とない』『ラーンジャナー』ともに、インドでは高く評価されているものの日本では映画祭上映にとどまり、再上映が望まれていた作品。『ムンナー・マイケル』は、IMW 2019で人気を博した『フライング・ジャット』主演のタイガー・シュロフ人気から上映に至ったと推測。タイガー・シュロフの出演作品中、インドでの興収が失敗に終わった2作品が日本で好反応なのは興味深い。
[資料]
タイガー・シュロフ フィルモグラフィーと興収(Boxoffice India)
https://boxofficeindia.com/actor.php?actorid=10652
インド大映画祭
開催期間:9月〜12月まで、大阪、名古屋、高崎で開催。
協力:インド映画同好会
【上映作品】タミル映画:ヴィクラムとヴェーダー (原題:Vikram Vedha, 2017)/百発百中(原題:Ghilli, 2004)/リンガー (原題:Lingaa, 2014)/24(2016)/セードゥ (原題:Sethu, 1999)
マラヤーラム映画:眠り (原題:Nidra, 2012)
テルグ映画:バーガマティ(Baagamathi, 2018)
今年初開催。東京国際映画祭で2017年に上映された怪作タミル映画『ヴィクラムとヴェーダー』や、南インド映画祭で上映された『24』など、評価が高い7作品が日本語字幕で上映された。『百発百中』『セードゥ』『眠り』『バーガマティ』はおそらく日本初上映。
[資料]
インド映画の魅力紹介 あすから高崎で大映画祭(東京新聞 12月13日掲載)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201912/CK2019121302000165.html
『ボース:忘れられた英雄』特別上映会
開催日:1月23日 駐日インド大使館VCC講堂/ 9月15日 武蔵野大学武蔵野キャンパス
原題:Netaji Subhas Chandra Bose: The Forgotten Hero (Hindi/ 2005)
監督:シャーム・ベネガル
出演:サチン・ケーデカル、クルブーシャン・カールパンダ、ラジット・カプール
音楽:A.R.ラフマーン
©️Sham Benegal Sahayadri Films
インド独立運動の闘士、スバシュ・チャンドラ・ボースの闘争の軌跡を描いた伝記映画。大阪外国語大学溝上富夫名誉教授の監修による日本語字幕版が特別上映された。
京都ヒストリカ国際映画祭
開催期間:10/26~11/4
上映作品:トゥンバード
TUMBBAD (Hindi, Marathi/ 2018)
監督:ラヒー・アニル・バルヴェー/エイデーシュ・プラサード
出演:ソーアム・シャー、ハリーシュ・カンナー、ロンジニ・チャクラボルティ
©️Colour Yellow Productions, ©️Eros International
舞台は19世紀、マハーラーシュトラ州にあるトゥンバード村。この村で生まれたヴィナーヤクは、あることで金貨を得て富を築く。その影には、強欲のあまり人々から信仰されることを禁じられた神、ハスタルの存在があった。神話、民俗信仰を合わせた新タイプのホラー。上映後、クリエイティブ・スタッフを務めたスバーシュ・マスカラがトークに登壇し、作品にまつわる話を披露した。予算がないためほとんどロケで撮影、バルヴェー監督が18才の頃から温めてきたアイデアを映画化したが、完成までにかなりの年月がかかり、スタッフの入れ替わりも多かったという。ベネチア国際映画祭批評家週間のオープニングで上映され、インドでも製作費回収以上のヒットとなった作品。
27th キネコ国際映画祭
開催期間:11/1〜5
上映作品
1) 白い小石(原題:White Pebble)
監督:ディリップ・V・スード ※短編
2) 勇気をもって(原題:Fight of Freedom)
監督:アーティ・S・バグディ ※短編
3) チッパ(原題:Chippa, Hindi, 2019)
誕生日の前日、チッパに父から手紙が届く。手紙を読める人を探し一人夜の街へ飛び込む。『ライオン 25年目のただいま』(2016)の子役を好演した、サニー・パワール主演。ライブ吹き替えで上映された。
監督:サーフダル・レイマン、出演:Sunny Pawar
[ヒンディー語/ 90分]
©Ultra / Victory / TL
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019
開催期間:2019年10月10日〜17日
©️山形国際ドキュメンタリー映画祭2019
[上映作品]
〈インターナショナル・コンペティション〉
- 別離(Absence) 2018/80分
監督:エクタ・ミッタル Ekta Mittal - 理性(Reason) 2018/218分
監督:アナンド・パトワルダン Anand Patwardhan
〈アジア千波万波〉
- 夏が語ること(And What Is the Summer Saying) 2018/23分
監督:パヤル・カパーリヤー Payal Kapadia - あの雲が晴れなくても(That Cloud Never Left) 2019/65分
監督:ヤシャスウィーニー・ラグナンダン Yashaswini Raghunandan - そして私は歩く(At Home Walking) 2019/114分
監督:ラジューラ・シャー Rajula Shah
〈春の気配、火薬の匂い〉インド北東部よりインド北東部で製作された17作品を上映。
『秋のお話』監督:ピンキー・ブラフマ=チョウドリー/1997/56分
『僕らは子どもだった』監督:ムクル・ハロイ/2018/69分
『老人と大河』監督:ゴータム・ボラ/2012/52分
『田畑が憶えている』監督:スバスリ・クリシュナン/2015/52分
『マニプールの蘭』監督:アリバム・シャム=シャルマ/1993/28分
『ライハラオバの踊り』監督:アリバム・シャム=シャルマ/1995/35分
『アルナーチャル州モンパの民』監督:アリバム・シャム=シャルマ/2001/20分
『こわれた歌、サビンの歌』監督:アルタフ・マジッド/2015/52分
『ルベン・マシャンヴの歌声』監督:オイナム・ドレン/2010/62分
『森の奥のつり橋』監督:サンジェイ・カク/1999/39分
『浮島に生きる人々』監督:ハオバム=パバン・クマール/2014/52分
『ナガランドの胎動』監督:プレム・ヴァイディア/1974/46分
『ミゾ民族戦線:ミゾの蜂起』監督:ナポレオン・タンガ/2014/28分
『新しい神々に祈る』監督:モジ・リバ/2001/28分
『めんどりが鳴くとき』監督:タルン・バルティア/2012/54分
『禁止』監督:タルン・バルティア/2018/40分
『人間機械』『あまねき旋律(しらべ)』など、劇場公開されたドキュメンタリー作品を日本に紹介した山形国際ドキュメンタリー映画祭。2019年は、インドから22本のドキュメンタリー作品が上映され、監督を招いたシンポジウムも開催した。
第20回東京フィルメックス
開催期間:11月23日~12月1日
上映作品:水の影
Chola (Malayalam/ 2019)
監督:サナル・クマール・シャシダラン
©️Appu Pathu Pappu Production House
ドライブに出かけた一組のカップルと一人の男性。しかし少女はその夜、恐怖に見舞われる。東京国際映画祭2017で上映された『セクシー・ドゥルガ」が母国インドでの映画祭上映時、「セクシー」がセンサーにひっかかって物議になったシャシダラン監督作品。実際に起こった事件に着想を得て製作された。監督が来日し、Q&Aに登壇した。
[資料]
東京フィルメックス 監督Q&Aリポート(※結末に触れています)
https://filmex.jp/2019/program/competition/fc1
2019年、日本におけるインド映画ニュース
インド映画を紹介する日本のメディアはいつも、「踊るか」「踊らないか」を議論しているのは変わらず。そろそろ次の話題に移ってほしいところ。
[映画業界ニュース]
【インド人に聞いてみた】インド映画はなぜ歌って踊る? 最新のオススメ作品は?
(映画.com 1月17日掲載)
https://eiga.com/news/20190117/11/
(世界発2019)インド映画、もう踊らない 欧米価値観浸透、名物演出に「違和感」
(朝日新聞、3月20日掲載)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13941010.html
「バーフバリ」ヒット、世界標準化が奏功 踊らぬインド映画、花盛り
(産経新聞 10月11日掲載)
https://www.sankei.com/entertainments/news/191011/ent1910110005-n1.html
【アジアで会う】アンバラシ・デュライパンディアンさん 配給会社CEO 第278回 エンタメと笑顔を届ける(インド) (NNA ASIA 11月9日掲載)
https://www.nna.jp/news/show/1969098
『FILMAGA』の2019年上半期 映画ランキング。レビュー数1万件以下の部門満足度は『バジュランギおじさんと、小さな迷子』が第1位。
https://filmaga.filmarks.com/articles/2877
[Showbizニュース]
チランジーヴィーとアーミル・カーンが観光訪日
お忍びで日本観光に訪れるインドのスターは少なくないながら、2019年の驚愕観光客はこの方々。4月に、南印テルグ映画界のメガスター、チランジーヴィーと、北インドの人気俳優アーミル・カーンが日本でセルフィー。それぞれ観光のため来日し、帰国時に空港のラウンジで遭遇したようです。記事中の「京都」空港は、変換ミスだと見逃しましょう。
Aamir Khan bumps into Chiranjeevi in Japan and gifts fans an unmissable photo
(India Today, April 7)
A.R.ラフマーンが来日し『Jai Ho』を演奏/ ABUテレビ音楽祭
マドラスのモーツァルト、A.R.ラフマーンが、アジア太平洋放送連合(ABU)のテレビ音楽祭のため11月に来日し、『スラムドッグ$ミリオネア』から2曲を和楽器と共演。その模様が12月にNHKで放送されました。福岡来日時のメンバー2人に加え、新人歌手1人が加わっています。
Hey!Say!JUMP、アジア太平洋の人気アーティストと競演(オリコンニュース 12月28日掲載)
https://www.oricon.co.jp/news/2149930/full/
記事作成日:2020.1.7
- ・文中敬称略。インド映画の上映記録をまとめたものが見つからなかったため、独自に作成しました。
- ・作品データは、各作品の公式サイトを使用。不足した内容は、IMDb (Pro)を参考にしました。
- ・リンク先のURLは、2020年1月7日時点でのものです。掲載媒体側の事情により、変更あるいは掲載終了になる場合があります。予めご了承ください。
- ・新聞社サイト掲載記事は会員限定公開のものもあります。アーカイブとして残すため、敢えて掲載しました。
- ・各作品の資料に基づき文章を作成しました。公式のサイトがない作品は、Wikipediaを参考にせざるを得なかったものもあります。間違いを見つけた方は「Enquiry お問い合わせ」よりご連絡いただければありがたく存じます。